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物件探し

相模原市の建売の相場|南区・中央区・緑区で違う価格と土地の広さ【2026年10月】

2026年10月16日

「相模原市で建売を探している。区によって価格が違うと聞いたが、どのくらい違うのか」
「同じ4,000万円でも、区が違えば土地の広さは変わるのだろうか」

相模原市は3つの区があり、面積も広い市です。市全体の数字は全体像をつかむために、区・地区の数字は候補を絞るために使います。

先に申し上げます。相模原市の建売は、3区で価格の中央値が650万円違います。 そして、延床面積は3区ともほぼ同じなのに、土地の広さだけが違います。

この記事では、国土交通省が公表している取引価格情報(実際に売買された価格の記録)から1,886件(うち2021年以降に建てられたもの1,030件)を集計して、区ごと・地区ごと・駅ごとの価格帯をお見せします。

細井誠

✍️ この記事を書いた人

FPマイスターホーム代表 細井 誠(宅地建物取引士・AFP)

相模原に暮らして40年以上、町田で不動産の仕事をして20年以上。これまで1,000件以上のご相談をお受けしてきました。「買える家」ではなく、「無理なく、幸せに暮らせる家」をご提案します。趣味はトライアスロン。お客様が納得されるまで、最後までお付き合いします。プロフィール

目次

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この記事でわかること

結論:相模原市の建売の相場は、3区で650万円違う

まず、いちばん大事な数字です。

相模原市の建売(2021年以降に建てられた戸建て)の取引価格

区 件数 取引総額の中央値 土地面積の中央値 延床面積(各階の床面積の合計)の中央値
緑区 214件 3,650万円 125㎡ 100㎡
中央区 346件 3,800万円 110㎡ 100㎡
南区 470件 4,300万円 110㎡ 100㎡

南区がいちばん高く、緑区がいちばん安い。差は650万円です。

★この記事で「建売」と呼んでいるもの

国土交通省の取引価格情報には、新築か中古かの区分がありません。 そのため、この記事では建築年が2021年以降の戸建て(土地と建物の取引)を「築浅」として集計しています。

新築だけの数字ではありません。「新築の相場」としてではなく、「新しい戸建てがいくらで取引されているか」としてお読みください。

延床は同じ、土地だけ違う

3区とも延床面積の中央値は100㎡でそろっています。建売の建物の大きさは、どの区でもほぼ同じということです。

違うのは土地です。緑区だけ125㎡で、中央区・南区より15㎡広い。

💡 FP細井のワンポイント本音アドバイス

つまり緑区は、同じ大きさの建物で、土地が15㎡広くて、650万円安いということになります。その代わり、都心への通勤時間は長くなります。価格の差は、立地の差です。

相模原の新築一戸建ての相場|3区の価格・土地の広さ・延床面積を比べる

3区の数字を、もう少し詳しく見ます。ここでいう「新築一戸建て」は、前の章で述べたとおり2021年以降に建てられた戸建ての取引です。 新築だけを抜き出した数字ではありません。

相模原市の建売(2021年以降)|価格の分布

区 件数 第1四分位 中央値 第3四分位
緑区 214件 3,200万円 3,650万円 4,400万円
中央区 346件 3,300万円 3,800万円 4,400万円
南区 470件 3,700万円 4,300万円 5,000万円

💡 FP細井のワンポイント本音アドバイス

第1四分位・第3四分位は、安いほうから25%・75%の位置にある値です。この間に真ん中半分の取引が入ります。緑区は3,200万〜4,400万円、南区は3,700万〜5,000万円。南区は、緑区より500〜650万円ずつ上にずれています。

件数は南区がいちばん多い

南区470件・中央区346件・緑区214件。南区の供給がいちばん多く、緑区は半分以下です。

築年別に見ると

新しいものだけでなく、築年ごとの価格も見ておきます。

相模原市の建売|築年別の価格の中央値

建築年 緑区 中央区 南区
2021年〜 3,650万円 3,800万円 4,300万円
2011〜2020年 2,800万円 3,500万円 3,700万円
2001〜2010年 2,700万円 2,300万円 2,600万円
1991〜2000年 2,000万円 2,300万円 2,500万円
〜1990年 980万円 2,000万円 2,650万円

緑区だけ、築年で素直に下がります

緑区は 3,650 → 2,800 → 2,700 → 2,000 → 980万円と、きれいに下がります。

一方、南区の1990年以前は2,650万円で、1991〜2000年(2,500万円)より高い。 中央区も2001〜2010年と1991〜2000年が同じ2,300万円です。

古い戸建てでも価格が下がりきらない理由

戸建ては、土地と建物の合計で取引されます。建物と土地では、値の動き方が違います。 建物は年数とともに評価が下がっていき、年数が経つほど価格に占める土地の割合が大きくなります。 土地の値段がどう動くかは、場所と時期によります。

南区の古い物件が中央区・緑区より高いのは、土地の値段が高いからです。「古いのに高い」のではなく、「土地が高い」ということです。

相模原市緑区の建売の価格|橋本周辺と、それ以外で2,400万円の差

区の中でも、地区によって大きく違います。

相模原市緑区の建売(2021年以降)|地区別(件数の多い上位12地区)

地区 件数 価格の中央値 土地面積の中央値
東橋本 15件 5,300万円 125㎡
西橋本 12件 4,800万円 122.5㎡
橋本 12件 4,550万円 97.5㎡
相原 23件 4,200万円 125㎡
二本松 19件 3,900万円 120㎡
町屋 16件 3,650万円 135㎡
下九沢 36件 3,500万円 120㎡
原宿 10件 3,400万円 112.5㎡
久保沢 8件 3,400万円 135㎡
上九沢 13件 3,200万円 125㎡
大島 21件 3,000万円 150㎡
城山 7件 2,900万円 125㎡

※件数が10件未満の地区(久保沢・城山)は参考値です。

橋本の3地区が突出しています

東橋本(5,300万円)・西橋本(4,800万円)・橋本(4,550万円)。緑区の中では明らかに別の水準です。

いちばん安い城山(2,900万円)との差は2,400万円。同じ緑区でこれだけ違います。

橋本の価格について

橋本駅にリニア中央新幹線の駅ができる計画があることは、相模原市が公表しています。

ただし、この計画によって価格がどうなるかを、私が断定することはできません。 この記事でお伝えできるのは、2025年から2026年にかけて実際にいくらで取引されたか、という事実だけです。

橋本エリアの将来性については橋本駅エリアの将来性|リニア開通で変わる街にまとめていますので、そちらをご覧ください。

大島は土地150㎡で3,000万円

緑区の中でも土地が広いのが大島(150㎡)です。価格は3,000万円で、橋本の半分近い。土地の広さを優先するなら、緑区の中でも地区を選ぶ意味があります。

💡 FP細井のワンポイント本音アドバイス

橋本周辺のエリアの選び方は橋本の周辺で家を探すなら|人気エリア7選にまとめています。この記事は価格に絞ります。

相模原市中央区の戸建て相場|上溝・田名と、淵野辺本町・相生

中央区を見ます。

相模原市中央区の建売(2021年以降)|地区別(件数の多い上位12地区)

地区 件数 価格の中央値 土地面積の中央値
相生 12件 4,500万円 95㎡
横山台 11件 4,500万円 120㎡
淵野辺本町 30件 4,400万円 125㎡
中央 12件 4,350万円 90㎡
千代田 10件 4,350万円 100㎡
並木 14件 4,100万円 107.5㎡
宮下本町 13件 4,000万円 120㎡
星が丘 12件 3,750万円 105㎡
陽光台 25件 3,600万円 120㎡
上溝 54件 3,300万円 105㎡
田名 44件 3,300万円 125㎡
緑が丘 16件 2,800万円 85㎡

供給が多いのは上溝と田名

上溝54件・田名44件で、この2地区が中央区の建売の中心です。価格はどちらも3,300万円で、区の中央値(3,800万円)より500万円安い。

土地の広さが地区で違います

同じ中央区でも、田名125㎡に対して緑が丘85㎡・中央90㎡・相生95㎡。40㎡の差があります。

緑が丘(2,800万円・85㎡)は区内で最も安いですが、土地も最も狭い。

💡 FP細井のワンポイント本音アドバイス

価格が安い地区を選ぶとき、土地の広さも一緒に見てください。 「安いけれど狭い」のか「安くて広い」のかで、意味がまったく違います。田名は3,300万円で125㎡、緑が丘は2,800万円で85㎡。500万円の差で40㎡違います。

相模原市南区の建売の価格|上鶴間と磯部で2,700万円の差

南区を見ます。

相模原市南区の建売(2021年以降)|地区別(件数の多い上位12地区)

地区 件数 価格の中央値 土地面積の中央値
上鶴間 41件 5,700万円 110㎡
相南 32件 4,800万円 112.5㎡
南台 21件 4,600万円 105㎡
古淵 27件 4,500万円 80㎡
上鶴間本町 43件 4,400万円 110㎡
相武台 20件 4,350万円 97.5㎡
若松 20件 4,350万円 100㎡
御園 24件 4,300万円 110㎡
相模台 28件 4,100万円 120㎡
大野台 28件 4,000万円 105㎡
下溝 20件 3,300万円 120㎡
磯部 39件 3,000万円 135㎡

上鶴間が5,700万円

南区でいちばん高い上鶴間(5,700万円)は、この集計の地区別では相模原市で最も高い地区です。町田駅に出やすい地域です。

磯部(3,000万円)との差は2,700万円。同じ南区です。

古淵は土地80㎡で4,500万円

古淵は南区で最も土地が狭い(80㎡)のに、価格は4,500万円。土地が広い磯部(135㎡)の3,000万円より1,500万円高い。

土地が狭くても、価格が下がらない地区があります

古淵はJR横浜線の駅がある地域です。土地が狭くても価格が保たれており、土地の広さだけでは価格が決まらないことが分かります。

逆に磯部・下溝は土地が広い代わりに、駅から離れています。どちらが良いかではなく、何を優先するかです。

💡 FP細井のワンポイント本音アドバイス

南区は、土地の広さと駅からの距離が、はっきり交換の関係になっています。古淵(80㎡・4,500万円)と磯部(135㎡・3,000万円)。この2つを並べて、自分はどちらを取るかを決めると、探す地区が絞れます。

相模原の駅別の戸建て相場|橋本・淵野辺・相模大野・東林間

駅ごとに見ます。

相模原市の建売(2021年以降)|最寄駅別

最寄駅 区 件数 価格の中央値 土地面積の中央値
東林間 南区 69件 4,900万円 110㎡
相模大野 南区 109件 4,600万円 110㎡
小田急相模原 南区 83件 4,400万円 110㎡
矢部 中央区 23件 4,300万円 100㎡
淵野辺 中央区 110件 4,250万円 110㎡
古淵 南区 66件 4,200万円 95㎡
相模原 中央区 42件 4,150万円 95㎡
相武台前 南区 38件 4,400万円 102.5㎡
南橋本 中央区 16件 4,000万円 120㎡
上溝 中央区 81件 3,600万円 115㎡
橋本(緑区側) 緑区 175件 3,600万円 125㎡
番田(神奈川) 中央区 28件 3,400万円 105㎡
橋本(中央区側) 中央区 23件 3,400万円 125㎡
原当麻 南区 17件 3,400万円 125㎡
下溝 南区 29件 3,200万円 125㎡
相武台下 南区 29件 3,000万円 125㎡

橋本が175件で最多

相模原市の建売の供給がいちばん多いのは橋本駅(緑区側)で175件。価格の中央値は3,600万円、土地125㎡です。

相模大野(4,600万円・110㎡)と比べると、1,000万円安くて土地が15㎡広い。

東林間が4,900万円でいちばん高い

南区の東林間が、駅別では最も高い。町田駅・相模大野駅の両方に出やすい位置です。

駅別の数字は「駅前の相場」ではありません

ここは読み替えが必要です。

「橋本 3,600万円」は、橋本駅を最寄りとする175件の中央値です。駅から徒歩5分の物件も、徒歩20分以上の物件も含まれています。駅前の相場ではありません。

徒歩20分以上の物件も「橋本駅が最寄り」として集計されています。同じ「橋本駅」でも、徒歩圏かどうかで価格は変わります。

💡 FP細井のワンポイント本音アドバイス

物件の資料には、必ず最寄駅と徒歩分数が書かれています。この記事の駅別の数字を見るときは、自分が検討している物件の徒歩分数と比べてください。 徒歩5分の物件を、徒歩20分も含む中央値と比べても、判断を誤ります。

この記事の数字の出どころ

集計の条件

  • 出典:国土交通省「不動産情報ライブラリ」の不動産価格(取引価格・成約価格)情報
  • 検索条件:神奈川県 相模原市(緑区・中央区・南区の3回に分けて検索)/土地と建物/2025年第1四半期〜2026年第1四半期
  • 取得件数:緑区407件・中央区687件・南区792件(計1,886件)。価格・土地面積・延床面積がそろうものを集計し、うち2021年以降に建てられたものは1,030件
  • 取得日:2026年10月11日
  • 集計方法:中央値。価格・土地面積・延床面積のいずれかが空欄のものは除外

平均値を使わないのは、南区に4億2,000万円の取引があり、平均では実態から大きく離れるためです。

FPの視点|建売の選び方は、土地の広さが固定資産税と将来の売りやすさに効く

ここからはFPの立場でお話しします。

土地の広さは、買ったあとに効いてきます

価格と延床面積だけで比べたくなりますが、土地の広さは買ったあとの負担に関わります。

土地の広さが効いてくる場面

1. 固定資産税 — 土地にも建物にもかかります。税額は評価額によって決まるため、同じ広さでも場所によって変わります

2. 維持の手間 — 庭が広ければ、草刈りや手入れの手間と費用がかかります

3. 将来売るとき — 年数が経つほど建物の評価は下がり、価格に占める土地の割合が大きくなります

住宅用地の特例があります

住宅が建っている土地には、固定資産税の課税標準を軽くする特例があります。総務省の公表によれば、200㎡以下の部分は価格の6分の1、200㎡を超える部分は3分の1です(固定資産税の場合)。

この特例は、住宅が建っていることが前提です。また、都市計画税の軽減率は固定資産税とは異なります。

この記事で見た建売の土地は、どの区も中央値が110〜125㎡で、200㎡以下に収まります。住宅が建っている状態が続く限り、この範囲では土地が広くても特例の区分は変わりません。

💡 FP細井のワンポイント本音アドバイス

土地125㎡の緑区と、土地110㎡の南区。どちらも200㎡以下なので、特例の区分は同じです。住宅が建っている状態が続く限り、この広さの違いで特例の扱いが変わることはありません。 ただし税額そのものは土地の評価額によって変わりますので、実額は市区町村の資産税課でご確認ください。

将来売るときを考えると

年数が経つほど、価格に占める土地の割合は大きくなります。

駅別の数字でそろえて比べます。

  • 橋本駅(緑区):土地125㎡・3,600万円
  • 古淵駅(南区):土地95㎡・4,200万円

今は古淵のほうが600万円高く、土地は30㎡狭い。ただ年数が経つほど、価格に占める土地の割合は大きくなります。どちらの土地が売りやすいかは、そのときの駅と街の状況で決まります。

将来の価格を断定することはできません

上の話は「価格に占める土地の割合が大きくなる」という仕組みの説明であって、「緑区のほうが得」という意味ではありません。先々どちらの土地が高いかは、私にも分かりません。

当社では、メリットより先にデメリットやリスクをお伝えするようにしています。将来の価格を根拠に、今の判断を勧めることはしません。

毎月の住居費で比べてください

建売は、マンションのような管理費・修繕積立金がありません。その代わり、修繕を自分で計画して積み立てる必要があります。

外壁・屋根の修繕、給湯器の交換、シロアリの対策。いずれも年数が経てば出てくるものです。毎月いくらか積み立てておく前提で、予算を考えてください。

建物の品質やアフターサービスの見極め方は新築建売住宅の選び方にまとめています。この記事は価格と土地の広さに絞ります。

向かない人・よくある失敗|相模原の建売の注意点

この記事の数字が向かない使い方

こういう使い方はしないでください

  • 「相模原市の建売は3,800万円」と覚える → 3区で650万円、地区では2,700万円違うので、この覚え方では判断に使えません
  • 「新築の相場」として使う → 新築・中古の区分がないデータです。2021年以降に建てられたものの集計です
  • 「駅前の相場」として使う → 徒歩20分以上の物件も含まれています
  • 件数が数件の地区の数字を相場として使う → 参考値です
  • 将来の価格の見通しに使う → 過去の取引の記録であって、予測ではありません

こういう方には、建売が向かないことがあります

⚠️ 注意点

  • 駅からの距離を最優先したい → 相模原市の建売は、駅から離れるほど土地が広くなる傾向があります。駅近を優先すると土地は狭くなります
  • 修繕を自分で計画するのが負担 → 戸建てには管理組合がありません。外壁や屋根の修繕は自分で計画して積み立てる必要があります
  • 庭の手入れに時間を取れない → 土地が広いほど、草刈りなどの手間がかかります

よくある失敗

  1. 価格と延床面積だけで比べた → 土地の広さを見てください。同じ価格で40㎡違うことがあります
  2. 区で決めてしまった → 同じ区の中で2,400万〜2,700万円違います。区ではなく地区で見てください
  3. 駅名だけで判断した → 「橋本駅が最寄り」には徒歩20分の物件も含まれます
  4. 修繕の積立を考えていなかった → 戸建ては管理組合がありません。自分で積み立てる必要があります
  5. リニアの計画を前提に予算を決めた → 将来の価格は誰にも分かりません。今の価格で判断してください

次に確かめること

まず、通勤時間から候補の駅を2〜3つに絞ってください。 そのうえで、この記事の駅別の表で、その駅の価格と土地の広さを見てください。

次に、予算に対して「土地の広さ」と「駅からの距離」のどちらを優先するかを決めてください。この記事の数字を見ると、相模原市ではこの2つがはっきり交換の関係にあります(駅別で見ると、橋本は3,600万円・土地125㎡、古淵は4,200万円・土地95㎡)。ここを先に決めると、探す範囲が絞れます。

区が決まったら、災害リスクも確かめてください。緑区・中央区・南区のハザードマップの見方をそれぞれまとめています。

💡 FP細井のワンポイント本音アドバイス

相場の表は、候補を絞るために使うものです。「高いか安いか」を知って終わりにせず、通勤時間・予算・土地の広さの3つで候補を2〜3地区に絞ってください。そこまで決まれば、物件探しは早く進みます。

よくある質問

Q. この数字は新築の建売だけですか?

A. いいえ。国土交通省の取引価格情報には、新築か中古かの区分がありません。そのため、この記事では建築年が2021年以降の戸建て(土地と建物の取引)を「築浅」として集計しています。新築の建売も、築2〜3年の中古も含まれます。「新築の相場」ではなく、「新しい戸建てがいくらで取引されているか」としてお読みください。新築だけの価格を知りたい場合は、実際に売り出されている物件の価格をご覧ください。

Q. なぜ緑区は土地が広いのですか?

A. この集計では、緑区の土地面積の中央値が125㎡、中央区・南区が110㎡でした。緑区は市の西側で、市街地から離れた地域を多く含みます。土地の値段が相対的に安いため、同じ価格でも広い土地を確保しやすくなります。ただし緑区の中でも橋本周辺は土地97.5〜125㎡で価格4,550〜5,300万円と、他の地区とは別の水準です。区全体の数字と、地区ごとの数字の両方を見てください。

Q. 橋本はリニアで価格が高いのですか?

A. 橋本駅にリニア中央新幹線の駅ができる計画があることは、市が公表しています。この集計でも、東橋本5,300万円・西橋本4,800万円・橋本4,550万円と、橋本の3地区を除いた緑区で最も高い相原(4,200万円)より高くなっています。ただし、この差がリニアによるものかどうか、今後どうなるかを私が断定することはできません。橋本エリアの将来性は橋本駅エリアの将来性|リニア開通で変わる街に、価格への影響の見方はリニア開通で橋本・相模原の不動産価値はどう変わる?にまとめています。

Q. 延床100㎡は、どのくらいの広さですか?

A. 約30坪です。この集計では、緑区・中央区・南区のすべてで延床面積の中央値が100㎡でした。建売の建物の大きさは、区が違っても大きくは変わらないということです。なお、延床面積には玄関・階段・収納も含まれます。

Q. 土地が狭い物件は、避けたほうがよいですか?

A. 一概には言えません。この集計では、南区の古淵が土地80㎡で4,500万円と、土地が狭いのに価格は高くなっています。駅に近いためです。土地が狭いことの影響は、駐車スペースが取れるか、将来建て替えるときに同じ大きさの家が建てられるか、といった点に出ます。建ぺい率・容積率(敷地に対して建てられる建物の大きさの制限)と、現状の建物がその制限の中に収まっているかを、物件ごとに確かめてください。

まとめ|区ではなく地区と駅で見て、土地の広さと駅距離のどちらを取るか決める

  1. 相模原市の建売(2021年以降に建てられた戸建て)の価格の中央値は、緑区3,650万円・中央区3,800万円・南区4,300万円。3区で650万円の差
  2. 延床面積は3区とも100㎡で同じ。違うのは土地で、緑区だけ125㎡(中央区・南区は110㎡)
  3. 区の中でも差は大きい。緑区は東橋本5,300万円と城山2,900万円で2,400万円、南区は上鶴間5,700万円と磯部3,000万円で2,700万円
  4. 供給がいちばん多いのは橋本駅(緑区側)の175件。3,600万円・土地125㎡で、相模大野より1,000万円安く15㎡広い
  5. 土地が狭くても価格が下がらない地区がある(古淵は土地80㎡で4,500万円)。駅距離が効いている
  6. 年数が経つほど建物の評価は下がり、価格に占める土地の割合が大きくなる
  7. 土地110〜125㎡は固定資産税の住宅用地の特例(200㎡以下)の範囲内。この価格帯では土地の広さで特例の扱いは変わらない
  8. 駅別の数字は「その駅を最寄りとする取引」であって、駅前の相場ではない

※この記事の取引価格は、上記の不動産情報ライブラリを 2026年10月11日 に集計したものです(神奈川県 相模原市/土地と建物/2025年第1四半期〜2026年第1四半期/計1,886件)。四半期ごとに更新されますので、最新の数字は出典のサイトでご確認ください。

通勤時間と予算から、探す区と地区を一緒に決めませんか

相模原市は広く、区によっても地区によっても価格が変わります。「この予算で、通勤1時間以内なら、どのあたりが候補になるか」。ご希望を伺えば、候補になる地区をお伝えし、条件の整理を一緒にします。相模原に40年以上暮らし、町田で20年以上この仕事をしてきました。ローンの審査に不安のある方のご相談も扱っています。焦って決める必要はありません。納得いくまで、何度でもお付き合いします。匿名でのご相談も承ります。

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